ウクライナからの避難民、イリーナさんの講演会を実施しました。
2024.01.10
令和6年1月10日(水)第3学期始業式の後、常総市在住のイリーナさんの講演会を開催しました。
ウクライナの国について知ってもらいたいというコンセプトで、国の文化、花、言葉など、様々な観点でウクライナをご紹介くださいました。
講演は、タラス・シェフチェンコ(ウクライナの詩人、散文家、思想家、画家、彫刻家、民族学者、公人、国民的英雄であり、ウクライナの象徴)の印象的な言葉で締めくくられました。
「兄弟たちよ!学びなさい!考え、読み、他人から学びなさい…自分を恥ずかしがらないで」
«Учітесь, брати мої! Думайте, читайте, і чужому научайтесь, — свого не цурайтесь.. »
講演のあと、音楽科・合唱部の生徒がイリーナさんとウクライナの民謡を歌いました。
一曲目は冬の歌。「キャロル・オブ・ザ・ベル」のタイトルで有名になった曲の原曲です。
2曲目は、イリーナさんのソロで、夏の歌を歌っていただきました。
生徒たちは、初めてのウクライナ語に四苦八苦でしたが、響きの美しさに感銘を受けていました。
ステージの様子はこちらからご覧いただけます。
1月10日イリーナさんとのステージ (youtube.com)
また、放課後には、生徒たちとの座談会も行いました。
生徒達から様々な質問が飛び出し、テレビやSNSなどで伝わってくるのではない、生のお話を伺いました。
現在のウクライナの様子について、
苦しい時でも笑い話を見つけたり、冗談を言ったりする。気晴らしをしながら生活している。
歴史的に様々な場所から圧力がかかった国である。今までもそうしてきました。とお話されていたのが
印象的でした。
現在は、高校生も、楽しく生活できない。例えば、花火をあげることやパーティをすることはできない。結婚式も挙げられない。という事を聞き、同世代の子でもこんなに状況が違うんだと、実感したと生徒達が話していました。
戦争・ウクライナの状況だけではなく、どんなデートをするの?など、可愛い話題にも話が飛び、座談会も
とても盛り上がりました。
最後に、イリーナさんから
・Don’t be afraid to make mistakes. I use English more and more, I speak more and more.
・英語ができると世界が100倍広がるよ。
・世界に飛び込めば、学べる!!
と力強いメッセージをいただきました。
このように結ばれた縁を大切に、次の世代に繋ぐ世界がより良いものになるように、
私たちに何が出来るかを真剣に考えていかねばならないと、深く心に刻む会となりました。