令和2年度 始業にあたって -在校生へのメッセージ-
2020.04.12
在校生へのメッセージ
4月になり、満開を誇った桜は葉桜へと変わり、校庭は樹々の芽吹きに彩られ始めました。この季節を迎えても、連日の報道にあるように新型コロナウイルスの猛威は一向に収まる気配がなく、緊急事態宣言が発令されました。本校では皆さんの健康と安全を第一に考え、4月7日(火)から5月6日(水)まで臨時休業を延長する決定をいたしました。それに伴い4月13日(月)に予定していた「令和2年度 第1学期始業式 」を中止し、前日の4月12日(日)に在校生登校日を設定した次第です。
さて、この度、4月1日付をもちまして川並芳純前校長の後任として、本校の校長を拝命いたしました湯澤義文です。本来であれば始業式で皆さんにご挨拶をさせていただく予定でした。しかしそれもかなわず、残念でなりませんが、どうぞよろしくお願いいたします。なお、前校長の川並芳純先生は両附属学校の統括校長として引き続きご指導いただきます。
皆さんは、ここまでの期間をどのように過ごされましたか。日々変化する先の読めない状況下で、「本当に新学期がスタートできるのか」、「学習に遅れはでないのか」、「これから日本は、いや、世界はどうなっていくのか」、そして何よりも「自分自身や家族が感染してしまったらどうしよう」などと、心配で不安な日々を送られてきたのではないでしょうか。本校においては、まず3月2日より4月6日まで臨時休業としました。その間、在校生の皆さんの学びを止めないために、家庭学習課題を適切に課すことはもちろん、Microsoft office365 teamsを使って、各教科から課題を配信し、皆さんは主体的に課題に取り組んできたのではないでしょうか。
休業期間が5月6日まで延長されましたが、通常の時間割に沿ってリモート授業を実施し、皆さんの学習をサポートしていきます。一人ひとりが規則正しい生活を送り、学びを止めることなく前進しましょう。そして、咳エチケットや手洗い等の感染症対策を徹底し、健康維持に努め、感染症拡大を止める力となりましょう。
なお、クラス及び担任については、4月7日(火)にteamsを使ってお伝えした通りです。また、本日配布した「年間学事計画」に記した通り、5月16日(土)に予定されていた体育祭は中止とします。5月22日から予定されていた中学3年生のオーストラリア修学旅行及び、5月31日から予定されていた5年生・6年生の北蓼科高原体験学習は延期といたしました。いずれも皆さんの健康と安全、そして授業時間確保のための苦渋の決断です。どうぞご理解ください。
今はこの感染症の拡大が1日でも早く終息を迎え、生徒の皆さんはもちろん、教職員や皆さんのご家族を含め、誰一人感染者を出すことなく、5月7日から全校生徒揃って新学期のスタートを切りたいと考えています。一日でも早く皆さんの元気な笑顔を見たいです。
新型コロナウイルスの勢いを封じ込めるには、皆さん一人ひとりの自覚ある行動が必要です。「感染しない」と同時に「感染源にならない」ために、各自が自覚をもって行動をし、令和2年度のスタートに備えてください。
令和2年4月12日
聖徳大学附属取手聖徳女子中学校・高等学校
校 長 湯 澤 義 文