柳美里さんおめでとうございます
校長ブログ 2020.11.21
作家、柳美里さんの小説「JR上野駅公園口」の英訳版が、全米で最も権威のある文学賞、全米図書賞を受賞しました。この作品は私の故郷である南相馬市出身で出稼ぎを続けた末、上野のホームレスになった男を描いています。作品の中に葬儀を執り行う場面などが詳細に描かれていますが、その男の家は勝縁寺という寺の門信徒であり、葬儀を執り行っている住職が私の兄という設定で描かれています。
実は私はこの本に描かれている、南相馬市の浄土真宗本願寺派 要石山 勝縁寺の二男であり、兄がこの寺の住職を務めています。この本が出版される前、柳美里さんが兄のもとに取材に来たことなどを聞いていた関係で、この本を読んでいました。
まさか、このような素晴らしい賞を受賞するとは思ってもいませんでしたので、本棚から探し出し改めて読み直しているところです。
私は柳美里さんと面識があるわけでもなんでもないのですが、うれしくなってしまいました。本当におめでとうございます。