新緑の季節
校長ブログ 2021.04.23
新緑の季節を迎えました。 校内の樹木も一斉に芽吹き始め、1年の中で一番緑色がきれいだと思える季節です。 先代の学園長がこの学校を作るときに、理科の教科書に載っている樹木をすべて植えよう! という思いで緑あふれる学園になったと聞いています。 その証拠に各樹木には開校以来のプレートが今も残っています。
まずは前庭にある「銀杏」からです。
銀杏の木は建材としては不向きですが、昔から高級「まな板」に使われています。刃のあたりが柔らかく、一流の料理人たちが愛用しているそうです。
次に「欅」です。神社や寺院などでもよく見られ、大木になる木です。固く丈夫な木で、赤みがかった美しい木目を見せてくれることから、日本建築の柱や梁などの建材にも使われる高級木材です。
これは私が欅で制作した彫刻作品です。 ご覧のように赤みがかった木肌です。
最後に「樟」です。 樟脳を作る原料として使われてきました。比較的柔らかく、扱いやすい材料で、虫がつかないことから仏像彫刻などにも使われています。 実際この木を使って彫刻をしていると、アトリエ中が樟脳のような香りが充満します。
この木もかなりの大木になります。「となりのトトロ」に出てきました。
これが「樟」で制作した私の彫刻作品です。 これは多少着色してあるので茶色く見えますが、実際は乳白色の美しい木肌です。 私は彫刻の材料としては一番好きな木です。