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卓622 真夏の幸

水越 卓治 2021.08.27

学校から南西に 1.4 km 離れた地。
早稲もたわわの田園も、
みのりを前に、青さを落としつつあります。


( 2021/8/27  14:53 )

『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』みたいだ
というお声は今のところまだいただいていない、
今日この頃です(「モンサンミシェルみたいだ」のご感想は
冬を中心に数件程度いただいています)。

遠くに出かけて、風光明媚な景をめでる時間は、
今年の夏休みもとうとうとれませんでしたが、
それでも先日、多少、「観光」のようなひとときを
過ごすことができました。

旧・親宅の様子見の帰り道。



( 2021/8/26 14:12 今は幸水が涼やかに実をつけております。)

「梨もぎ」を扱う観光農園ではなく、直売場に立ち寄って、
和梨ジュースができるのを待つ間、
直売所の裏に広がる梨畑の様子を眺めていました。


市川市北部の今もなおのどかな台地には、梨畑が広く分布します。

もともとは、市の中央部の八幡(やわた)を中心とした、
地形的には砂州である一帯に、美濃(岐阜県)から18世紀に
苗木が伝わり、産地が形成されましたが、

大正時代の都市化(京成線の開通+関東大震災後の転入増加)
を契機に、梨畑は北部の下総台地に移転。

都市化による一次産品の産地移転の事例は多数ありますが
(入谷の朝顔生産地が江戸川区に移った、等)、
市川市内の梨産地の移動も、その一つです。
千葉県北東部にまで移動した例もあるようです。


( 500円で詰め放題…キズモノなどもありますが、SDGs的にアリです。)


( とりあえず8個。よく食べる梨にくらべると、みずみずしい食感。)

現在、「大町梨街道」とよばれる国道464号沿いのほか、
松戸市や船橋市、鎌ヶ谷市、白井市などに東西に跨る
一大・和梨生産ベルトが形成されています。

もちろん、茨城県、神奈川県、鳥取県、・・・と、
日本各地の名産地で獲れる和梨が国民的に親しまれている
わけですけれども、市川市北部や、上記のベルト地帯の
和梨も、ファンが増えればいいですね。

レモン味だけだった(かな?)氷菓「サクレ」にも梨味が…。


( 2021/7/23  16:21 )

ちなみに、12年前の拙稿にまで、
梨のことを記しておりました・・・。



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P.S.
和梨ジュース情報です。
注文・支払いの際、「これから皮をむいて作りますので、
できましたら番号札でお呼びします。」とのご案内。


4~5分後、冷え冷えのネクター状の一杯を。
特有の香りとつぶつぶ感もあって上等です。
真夏限定のご馳走です。


( 2021/8/26  14:17  お店の名前は「勘兵衛園」です。 )( 山かけではありません。)

いただきながら撮った画像をチェックすると、
バックミラーに誰かの肘が映っててゾッとしましたが、
この画を撮っている自分の右肘に過ぎないことが判明。
かなりのクールダウンでした。
以上になります。