高校1年生〜数学Aでの取り組み〜
⼩栁俊喜 2021.12.25
こんにちは。今日は高校1年生の数学Aでの取り組みをご紹介します。数学Aの授業では、1学期から自分で考える・ペアで考える・教科書を読みとる・ホワイトボードにまとめる・他者に説明する・今日の内容をふり返りまとめる、といった活動を繰り返してきました。
2学期は「確率」の単元でした。中学校の数学でも確率について学習しますが、数学Aでは様々な新しい概念が登場します。具体例を考えたり、前に出てきた概念とどう関連しているのか考えたりする中で、新たな概念を自分の世界に位置づける取り組みを続けてきました。また、他者と共働することによって自分自身の理解が深まることを実感することもポイントでした。
それではここで、生徒が行った2学期全体のふり返りをいくつかご紹介します。
◯2学期のふり返り
*1学期より自分で考えてボードにまとめて説明することはできるようになったけれど今学期は公式が多くて新しい言葉の意味を覚えることが多くて前の公式を使う場面でも公式を覚えきれてなくて問題を解くことが難しかったりしたときがあった。けれど具体例をあげて説明することはできるようになったので★3という評価にしました。
*条件付き確率では自分でもちゃんと考えてできたし、問題の意味を理解しどんなことを求めればいいのか考えながら取り組めた。
*発表する時、「〜となって〜になります。」というふうに『なぜそうなるのか』を詳しく簡単に説明できていませんでした。ですが、今は「〜だから、〜になります。」というふうに理由をつけてわかりやすく説明できるようになりました。
*今までの問題で自分で考えることが増えた。
*世の中の事象の確率に付いて何それ知らん、そんなもんじゃないの?と言うような感覚を、どんなものであるという風に理解することができる力がついた。
*人に教えることによってより自分の頭に入ることがわかったので、友達にどうやるのと聞かれたら教えられるようになりました。
*2学期はペアの人に任せるのではなく、自分で考えて意見を出し協力して問題を解く力がついた。
*なにより集中力と協力する力が身についたと感じています。
*友達と授業ギリギリまで一緒に考えたり、昼休みもその解けなかった問題を解いてみたりなど協力しながら問題をとくことが多かったです。
*今まではめんどくさいと思ったりわかんないと思った時はとくのを辞めてしまうことが多かったのですが、数学Aでは分からないのが逆に落ち着かなくてわかるまで調べていたら長く感じていた時間が短く感じるようになりました。
*分からない問題に既に習った定義などを使って解こうとした。
*中学の時は勉強大嫌いで数学も嫌いだったのですが、高校であ、数学って楽しいかもと思うことが出来たのでよかったです!
*「なんでそうなると思ったの?」や「なんで?」という質問が多くて「わかんないー😭」って時が多かったのですが、その質問があったおかげで『自分で答えを見つける力』が身についた気がします!
*数学Aは具体例を出したり、「なぜそうなるのか」を考える必要があります。そんな複雑な数学Aは苦手でした。でも、友達と考えてその答えを導き出すのは楽しくて達成感があると知りました!
*確率の公式難しかったです。 2学期は具体例出しながら説明できるようになったと思います。
◯3学期に向けて
*どんな問題でも理解するまで考えて、話し合って、きちんと説明できるようになることとホワイトボードを分かりやすくまとめられるようになりたいです。
*分からない言葉が多く質問の意味が理解できないことなどが多かったため、言葉は予習しておく。
*私はまだ『なぜこうなるの?』と思う問題がいくつかあります。それを理解し、なぜこの公式になるのかと言うのを教科書を見なくても自分でスラスラと式を書いてそれを公式と関連付けられるようにしたいです。
*この問題がなにを求めているのかちゃんと考えて相手の人達に分かりやいようにホワイトボードにまとめたい。今回はあまりまとめたことを相手に説明することをしてこなかったので、3学期は自分でも説明をできるようにしたい。
*1・2学期以上に自分で考えて問題を解いていきたい。
*分からないところをそのままにしないで、理解できるように工夫して勉強したりして努力したいです!
みなさんはこれまで数学とどのような付き合い方をしてきたでしょうか。テストのためにたくさん公式を暗記して解き方を覚えた、意味のわからない式がたくさん出てくるから嫌い、関数・方程式とか聞いただけで嫌になる、問題が解けたら嬉しい、中学2年で数学は諦めた、問題を考えるのは楽しい、計算問題は得意、…等々。本当に様々あると思います。そのような中で数学の学び方にも多様性があります。しかし、どのような学び方であっても、自分も数学と向き合っていいんだ・自分で考えていこうと思えることが重要です。まずはそのスタートラインに立てるように取り組んでいます。そして、わからないものとどう向き合うか、わからないものをどのようにしたら自分でわかるに変えることができるようになるのか、ということを大切にしています。誰かにわかった気にさせてもらうのではなく、自分自身が真にこれはわかったぞ!と思えるとはどういうことなのかを体験できるよう、一緒に考えています。