ぼたん桜と〝選べるしあわせ〟
張替 起子 2022.04.15
ここ数日の気温の乱高下は激しく、季節外れの「夏日」が続いたかと思うと、昨日からは冷たい雨が降り、季節が冬に逆戻りしてしまったように感じます。
新年度の学びをスタートした生徒たちは、緊張しつつも楽しそうに授業に臨んでいます。「最初からあんまり張り切りすぎると、後で疲れちゃうぞ!」とはらはらと見守りつつも、元気な生徒たちの若さが、芽吹き始めた校庭の若葉の輝きと重なって、きらきらとまぶしく感じます。
授業中、カメラをもって廊下をうろうろしていると、あちこちから生徒たちの楽し気な声が聞こえてきます。グループワークに取り組むクラス、春休み中に作成したスライドを使ってプレゼンテーションするクラス、備え付けのホワイトボードで問題を解きその解法を友人たちに説明しているクラス……。席についてただただ先生の説明を聞き、黒板を写しているだけのクラスはありません。とっても活動的な授業が、随所で展開されています。
中学3年生たちの「英語」の時間は、2年生の復習を春休み中にPowerPointにまとめ、電子黒板を使って発表していました。
発表を聞いている生徒たちは熱心にメモを取っていました。発表終了後に小テストがあり、それも発表した生徒たちがそれぞれに作成したものだそうです。
私が中学生だった頃は、休み前に問題集やプリントを渡されて、「春休み中に2年生で習った文法事項を復習しておくこと」と宿題を出された時代でした。「ちゃんとやっておかないと、受験の時大変よ!」と言われて、渋々、机に向かったことを思い出します。
3年生の生徒たちは、そんな〝や・ら・さ・れ・た〟復習ではなく、〝楽しんで〟英語文法と対峙していました。「・・・ not as ~ as ・・・」の構文よりもペットの説明に力が入ってしまったり、説明に熱心なあまり時間をオーバーしてしまったり、それぞれの「小さな失敗」もクラス全体で受け止めて、楽しみながら復習をしていました。
それぞれが担当した文法事項も、友人たちが説明してくれたことも、今回のプレゼンテーションの場面と一緒に覚えているんだろうなぁ~、と微笑ましく参観しました。
校庭のソメイヨシノは葉桜に変わり、八重咲きのぼたん桜にバトンタッチしました🌸 上の写真は4月13日(水)に撮影したもの、下の写真は今朝15日(金)に撮影したものです。
ソメイヨシノの淡い桃色の花も美しいですが、ぼたん桜の濃いピンクもかわいらしくて好きです。この時期、第1グラウンドのテニスコート横のフェンス沿いで咲いています。
雨に洗われた新緑も美しく、行きつ戻りつしながらも季節は「初夏」へと進んでいるようです。
さて、最後に会食(給食)の話題を一つ。年度末、本校の会食のメニュー作りを担当してくださっている聖徳大学人間栄養学部の先生方と調理を担当しているSHIDAXの管理栄養士さんと打ち合わせする機会がありました。
「パン食の時、ジャムやマーガリンを付けても余ることも多くて……」とお話があり、「それなら何種類かかごに入れて並べて、必要な人だけ持っていくことにしたら……」ということになりました。
4月13日(水)今年度初のパン食の日、いちごジャムとりんごジャムとチョコレートスプレッドが並んでいました。生徒たちには、まぁまぁ好評だったようです。〝選べるしあわせ〟って大切ですね。