実験しかやらない授業 2022ver
増田 瑞綺 2022.10.10
今年度は、5年生、6年生、両方の選択化学を担当しています。
その様子を、拙い文章ではありますが、紹介したいと思います。
まずは5年生。
1学期は実験の手順を辿るだけで精一杯だった生徒たち。
2学期に入ってまずは「非金属元素」を
「ハロゲン」「酸素と硫黄」「窒素とリン」「炭素とケイ素」と4つのパートに分かれて、各班担当の分野を深掘りしていきます。
1週目は、自分たちで目的を決めて、教科書や資料集に載っている実験をやってみて、
2周目以降は、前回の実験結果を踏まえながら、自分たちで仮説を立て、新たな実験に挑戦していきました。
「なんでだろう?」「うまくいかなかった…」でもワクワク!
みんな、目をキラキラさせながら実験にのめり込んでいっていました。
そして今回は、各班TeamsとWordを使いながら、実験結果や考察を共有していきました。
最後は演示実験を交えながら、自分たちが理解したことを説明してもらいました。
各班3人ずつなので、1人ずつ残って、3タームで発表していきました。
ちゃんと準備できているかなぁ…と不安だったのですが、そんなの杞憂でした。
全員が1人ずつ自信を持って発表していて、さらに聞いている側も相槌や質問を交えながら、
本当に…本当に楽しそうに生き生きと活動している姿を見て、1学期からの成長を実感するとともに、この授業をやっていて良かったなと個人的に思いました。
これからの授業で、さらにどう成長していくか楽しみです。
また、去年から引き続き実験Onlyの授業を経験している6年生。
↓昨年度の授業参照
2学期は「化学反応で色相環を完成させる」が目標です。
これは、この夏VERITASの美術部と科学部で学会発表に挑戦していた、
「色を化学と美術の双方の視点から研究した成果を活用する試み」
https://www.iieej.org/wordpress/wp-content/uploads/2022/08/MCC2022_final_program.pdf
に関わらせていただき、その経験から本校でも挑戦してみることにした授業です。
今までに実験を通して得てきた経験を活かして、自分たちで試行錯誤を繰り返していきます。
実験は手慣れたもので、発想豊かに次から次へと試していきます。
そして授業外でもTeamsを使って議論が続きます。
先日、本校を卒業した教育実習生が授業見学に来てくれて、
「生徒たちが本当に楽しそうに取り組んでいますね」とコメントをしてくれました。
なかなか授業の方法に悩むことも多いですが、生徒の生き生きと学ぶ姿に刺激を受け、
これからも私自身、挑戦する気持ちを忘れずに精進していくことを改めて心に誓います。