卓716 今後も続きます
水越 卓治 2023.06.16
今年も今日から教室に冷房が入り始めました。
4階にある地理室から眺める梅雨の合間の風景。
今年もまた梅雨明け以降に真夏日が続くことを思いながら、
田畑の苗や樹々の枝葉が力強く生長する季節の到来を実感します。
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( 2023/6/16 12:27 )
今年入学してきた4年生(本校では高校1年生を「4年生」と
呼んでいます)も、この2か月少々のあいだに、
土壌ともいうべき学校生活に概ね根を下ろせた様子です。
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(右下の電子黒板画面は、作成途上のある班のパワーポイントによるプレゼンの表紙画面。進捗状況をのぞきみさせていただいた次第。単元内容は「地図とGIS」。)
(1~3枚目 4年C組・地理総合( 6/16 15:14,15:35, 6/14 14:52 )、4枚目 4年生・「聖徳プロジェクト(総合的な探究の時間)」 内容は「先生のお悩み解決プロジェクト」。板書にある小職の「悩み」の解決に悩んでいるのかもしれない4年生。)
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もちろん、上級生たちも、
より深化した科目内容の学習・探究に取り組んでいます。
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( 2023/6/15 10:23 5年・探究選択科目「地理探究」。都市の内部構造について解説中。 )
( モデル化されたものについての学習は、具象的な多数の事例を抽象化したもの、定理や公式に表されたものなどの追体験として、当科目においても重要な活動です。)
ここ幾年かで、授業のスタイルは大きく変化しました。
でも、40年前の開校当初から変わっていないものもあります。
食育、礼法、日本文化の尊重、日常で活かす「和」の精神に
くわえて、先輩から後輩に受け継がれる「よさ」の数々が…。
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( 2023/6/19 12:45 毎日の全校給食 「会食」の時間。左側は配膳も終わって「いただきます」をする5年生。中央の4年生と、右側の6年生は、クラスごとの配膳完了まであともう少しの模様。おたがい気づかい合いながらの毎日の協働活動です。 )
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今年度もさっそく、大きな躍進を始めている部活動の生徒も、
それぞれの大きな目標を目指して、練習に励んでいます。
( 2023/6/16 17:39 柱には、本日6/16発表の「募集継続」のお知らせ。 当画像のためにA4サイズのを一時的に貼って撮りましたが、実際には大きなサイズで印字したものが、メインの箇所にこれから掲示されます。 )
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そして今日は、
令和元年9月に発表された本校の将来ビジョンが
大きく変更されたことがオープンにされた日でもありました。
つまり、高校の生徒募集停止の話、
これは「無し」になりまして(…5/29に示されました)、
どの学年からも、冷房が入り始めたこと以上に絶大な朗報に
手を叩き声を上げて歓んだと思しき生徒の活気が感じられました。
校外の方々からも「よかったですね」と声をかけていただき、
不安が希望に変化することのありがたみを実感する次第です。
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P.S.
令和元年9月の発表内容では、
松戸と取手にある2校地の中学・高校の改革が示され、
取手校については、「中学校は令和3年入学生より、
高校は令和6年入学生より、募集を休止する」などと
記されました。少子化による苦渋の合理化と見られます。
このことは事項解説サイトにも「廃校される」などと記載され
てしまい、卒業生から入学志願者、関連する事業所の方々に、
大きな動揺を与える情報となり、様々に伝わっていきました。
しかし事態は「休止」を撤回するに至る方向へと変化します。
まず、20~30歳代の教員が中心となって、教員研修(内容は
アクティヴラーニングやICT技術など)を活発に企画・実践
し、高年齢の教員も一切保守的な態度で抗うことなく、
新しい教育環境づくりに定期的・継続的に臨んだことにより、
授業やHR、特別活動、探究活動の時間を通して、
生徒のあゆみかたに好影響がもたらされた事実があります。
次に、COVID-19感染対策に起因する、業務のICT化
により、紙(印刷物)や電話やメールばかりでのやりとりが、
各自の端末でチャットツールや会議アプリを用いて
事を進めていく状況が本校でも大きく展開しており、
時間や資源の使い方の改革にも影響を及ぼしました。
こうした環境変化の中で生徒も、かつてのように、
一方的な指示を一律によく守れることなどよりも、
「何を改善すれば現実に適合するか」を思考・模索ができる
のぞみ方に変わってきました。近年では、スマホの使用可や、
制服のバリエーションの新設など、生徒の声と活動から
実現した改革がいくつもあがってきています。
くわえて、校舎をはじめとするインフラも、
外部団体に利用していただくことで活かされるような
新たな方法が築かれるようになりました。少子化で増えた
空き教室を、映画やTVドラマの制作に使っていただく、
授業や部活動で使わない日時のスポーツ施設を、
スポーツ団体に使っていただく、などの工夫が年々、
収支面においても効果的なものとなってきました。
さらに、ハード、ソフトともに質的改良の進んだ環境下で
生徒の探究やプレゼンの能力・品格は、聖徳大をはじめとする
推薦入試受験先の大学の目にとまるようにもなってきました。
今年は5年生全員が、土曜日に聖徳大で大学生と共に学ぶ活動
(Business Field Linkage)がスタートし、
高校と大学の一体化を構想することも決して不自然ではない
要素が随所で確認されるようになりました。
・・・この約4年、傍から見た状況を記しますと、存在意義が
この時代に即応しながら、熟してきたのを実感しますが、
最前線で指揮を心血注いで執り続けてきた管理職の先生方や、
改革のために時間も惜しまず専念し続けてきた先生方の労苦が
この発表によって報われることを念ずるばかりでもあります。
学校をサポートいただいている皆様のお力に感謝申し上げます。
以上になります。お読みいただきましてありがとうございます。