夏は来ぬ🌻「ぬ」の識別
張替 起子 2023.07.03
皆さん、「夏は来ぬ。」と「夏ぞ来ぬ。」の違い、分かりますか?(卒業生の皆さんはお分かりですよね?!)
今年度、毎週 月曜日の5校時は、4年生(高校1年生)対象の「受験補講」を実施しています。私と一緒に国語、主に古典の勉強をしてくれているのは7名(今日は体調不良の生徒がいたので、6名でしたが……)。学校行事や部活動等で忙しくても、毎週 月曜日の5校時は張替に付き合ってくれる、心優しき生徒たちです。
今日のお題は、「ぬ」の識別!
古文を本格的に学び始めたばかりの4年生(高校1年生)にとっては少々ハードルが高い内容ですが、明日から高校最初の模擬試験もあるので、本文読解のキーポイントの1つとして取り上げました。
期末考査の範囲が「用言の活用」中心だった生徒たち、「来」はカ行変格活用だとしっかり分かっていましたので、「夏は来ぬ。」は「きぬ」と読んで〝夏が来た〟と言う意味だということ。「夏ぞ来ぬ。」は「こぬ」と読んで〝夏が来ない〟と言う意味だということを、きちんと理解してくれたようです。(ちなみに「夏ぞ来ぬ。」の方は〝係り結びの法則〟で、文末は〝連体形〟なのです。)
接続助詞「ば」と係り結びの法則と「ぬ」の識別と……。明日の模試に役立ちますように!
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さて、「夏は来ぬ。」
昨日は「半夏生(はんげしょう)」、夏至の15日間を3つに分けた最後の5日間のことだそうです。豊作を祈ってタコを食べる風習もあります。
生徒玄関に「二十四節気」の掲示があります。6月30日(金)に6月の「蛙と蝸牛(かたつむり)」を片付けて、卓上風鈴に模様替えしました。
そして、今日、西瓜を持った招き猫と蚊遣り(かやり)の豚ちゃんを置きました。いわさきちひろさんの日めくりカレンダーとともに、少しでも季節を感じていただければと思います。
まだ〝暑さ〟に慣れないこの時期が、一番夏バテしやすい季節だそうです。夏バテを予防するには、「季節のもの、旬のものを食べるに限る」と思っています。アスパラガスのピザ、美味しかったです🍕