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卓780 塔までの距離

水越 卓治 2024.09.06

前回の投稿で、
地理室前の廊下から東北東の彼方に見える牛久大仏が、
曇天の日に撮った画像では、塔のように見えまして…
などと記したのですが、

( 2024/8/30  8:12 )


お天気だった昨日(木曜)、
改めてその方向を眺めてみますと…

( 下段は 2024/9/5  8:28 )


14km向こうの大仏様は
もっと遠くの地平線にそのお姿があり、

塔のように見えていたのは、
大仏様より少し右に見えている、
鉄塔か何かのようだったのです。
前号の勘違いをお詫びと訂正いたします。

本来の地平線も、晴天の写真を見てわかる通り、
曇天の日にはじつは見えていなかったことも判りました。


ということで今回は、
その鉄塔らしきもののもとへ、
行ってみることにしました。

ひとまずまた、地理院地図を使います。

まずは、
学校(地理室)と牛久大仏の2地点間に直線を引きます。
前回と同様ですが、


今回は、2地点を決めるのも、縮尺を最大にして、
以前以上に正確に直線(厳密には「線分」)を引きます。


 

ちなみにその直線は途中でなんと、
牛久市内の高級住宅街を通過しています。

で、学校から東北東へ2~3kmの範囲を読図すると、
大仏様への直線のそばにある、高そうな構造物は、

図中の記号から見て、
Aの位置:送電線の鉄塔
Bの位置:電波塔
の2つが考えられそうです。

ちなみに、野球場と体育館の見える方向(青い矢印)の
彼方には、送電線とその鉄塔が、
地図からも、晴天時の写真からも読み取れますが、

8月30日朝の曇天時の写真を見ますと、

学校から3kmほど離れた送電線の鉄塔が、
曇天の日は見えなかった感じです。

AとBの周辺範囲を、
もう少しズームアップしてみましょう。



A、Bともに、
牛久大仏への直線の少しだけ右に位置しています。
測定すると、学校から、
Aまでは 3.0km、Bまでは2.2kmですが、

曇天時の景観に、送電線のほかの鉄塔群が視界に
はいっていないことから類推して、塔のような構造物は、
Bの位置の電波塔とみてよさそうです。

Bのところに行ってみますと…。

( 2024/9/6  11:29~11:32 取手市 浜田・上萱場・紫水二丁目  )

携帯電話会社による電波塔でした。
通話よりもむしろ今やデータでお世話になっています。

Aのところは…。

( 2024/9/5 11:12~11:16  取手市 上萱場  左上の写真の地平線にはひょっとして、大仏様の頭部が見えたりしているのでしょうか・・・(確かめないとわかりませんが・・・) )

 


都市部、農山漁村、山間部と各所に網羅する送電線網。
台風や大地震で寸断されないことを祈るばかりですが、
維持・管理や修復に直接当たる方々にも只々感謝です。

くわえて、現在、コメ不足ゆえ、収穫風景にも
通常以上に期待とありがたさを感じてしまいます。




『記事一覧』へのリンク

ARCHIVE

 

P.S.1
電波塔のそばで車を停めさせていただき、
冷えたコーラのお買い物。
( 2024/9/6  11:33,11:35 取手市 上萱場 )

P.S.2
毎回地理部屋から牛久大仏方向を眺めている窓
(東アジアの最東端を眺める窓)は、
この位置になります。

( 2024/9/5  11:27  取手市 中内  )


以上になります。