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卓790 魚 影

水越 卓治 2024.11.15

5月下旬にあった全校宿泊学習(SCC)の際に、
浴場で一般宿泊客の体調不良を救助した4名の生徒の行いが
茨城県私保連から表彰を受けることとなり、
代表で2名(高1)が水戸に出向きました。

(2024/11/12  14:12 )

入学半年ゆえに、礼法の授業の成果をともなったすがしい受賞
ができるのかしらと少し不安な思いもあったのですが、
それは杞憂に終わりました。

次年度以降の後輩たちにも大きく影響すればと思いました。

 

さて、この日の翌日は茨城県民の日で、お休みの日です。

私は、取手駅4:44発の常磐線快速に乗り、5時間後は、

( 2024/11/13  9:32  新潟県最北端近くの 日本海沿い。JR羽越本線。)

海側(日本海沿い)から山形県に入ることはあまりないのです
が、この日は、海に近い あつみ温泉と、内陸にあり、
県都・山形市の南隣にある上山(かみのやま)温泉
を巡る感じでの日帰り旅を…。

駅から乗合タクシーで約10分。
まずは、指湯から…。

( 2024/11/13  10:17  )

50℃超えのやや熱め。
川沿い右手の路をゆくと、酒屋さんがありました。



店頭には、「名物 赤かぶ入荷」とあります。

日本で唯一、焼畑農業を斜面で行うこの地域では、
赤カブが栽培されます。
今年は猛暑の影響で、少し遅れて、
今ちょうど赤カブ漬けができたというので、さっそく購入。

( 2024/11/13  10:46 )


ついでにお酒の購入も勧められるのかと思いきや、
「サケ、見てみませんか。」とのお言葉が。
それはお酒の方ではなく、
泳ぐ方のサケでした(関東だとシャケと言いがち)。

お店の前の川(温海川)を鮭が遡上してきているというので、
いっしょに川べりに出てみました。



鮭自体、食品としてのものしか見たことがありませんでした。
生きている魚影を間近に見るのは初めてです。
きびしい生存競争を勝ち残り、
産卵を目指して海洋からここまでのぼってきているのですね。

( 2024/11/13  10:49  川底を、尾びれを使って整えながら、小石だけのふとんのような一帯をつくっているそうなのです。 )


感動のあまり、「まことちゃん」ではありませんが、
「ギョエ~」とほんとに口走ってしまいました。

また、この地は5年前の6月に、震度6の大地震に見舞われた
ことなどもお店の方にうかがってもみました。
たしかに、屋根瓦の修復などは苦労されたようですが、

「このへんは岩盤が堅いものですから」広域にわたって
激甚の揺れには及んでいなかったようなので、
復旧は(他地方の大地震などと比べて)
早かったとのことでした。

お住いの方々といろいろお話ができたばかりか、
命をかけて遡上してきた鮭の魚影まで間近に見られるなど、
ふらっと出てきた日帰り旅は、格段の意味合いを帯びて、
記憶にとどまるものとなりました。

焼畑の赤カブ漬けも、
よく見かける類似品とは品質が全然異なり、
酸っぱ過ぎず、甘すぎず、
カブの芯からも皮からも、淡い辛みが口中に広がり、
ご飯にもお酒にも合いすぎる逸品と知り、
取り寄せたいと思う味でした。

( 2024/11/14  17:55 )

**




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訃報です。
生物を平成26年から指導してきた兼任講師の原山敦先生が、
先日ご自宅で息をひきとられました。
あまりに突然なことでしたので、
私たちも悲しみ悼む前に驚愕した次第で、
指導を受けたことのある生徒・卒業生のみなさんには
耐えがたい知らせと察します。
ご冥福をお祈りいたします。