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昨日、250年、600光年

大田 萌子 2020.01.22

昨日、本校の駐車場からの夕焼けと一番星。

あまりにもきれいなグラデーションで、思わずため息がもれました。

そして、自宅からみえた冬の星座、オリオン座。ベテルギウスがすわ、超新星爆発か?!なんて
最近話題になっていますね。生きている間にその天文ショーを見てみたいような、
ガンマ線バーストが怖いような。ちょっとしたわくわく感をもって眺めています。

ちなみに、今年クラシック界では、ベートーヴェンイヤー(生誕250年)ということで、大変盛り上がっています。
世界中でベートーヴェンを取り上げたとても面白そうなコンサートがたくさん企画されています。
ドイツ、ボン市にあるベートーヴェンの生家。ここもきっと今年は様々なイベントが行われていると思います。

あの、しかめっ面の肖像画からはちょっとびっくりするかもしれません、ピンクの大変かわいらしいおうちです。
ベートーヴェンの話はまたおいおいゆっくり書こうと思います。

ベテルギウスまでは地球から約600光年くらい?とニュースでみました。
つまり、今見ている光はベートーヴェンの頃よりももっと前に発された光ということですね。

さて、星に関する偉人に、地動説を唱えた天文学者、コペルニクスがいます。1473年にポーランドのトルンという街で
うまれました。547年前。完璧に合致というわけではないですが、星々の距離に比べたら、誤差のようなものでしょう。


コペルニクスの生家も残っていて、今は博物館になっています。

中には、実験の際に実際に使っていた器具、彼が書いた星座早見盤付きの本などなどお宝品が、結構
無造作に展示されています。



↑天体の回転についてという著書。意外にも、禁書扱いになることもなく、普通に世の中に流通していたそうです。
ただし、地動説が主流となるのはこれより100年以上後の事です。

これらの本が書かれたり、この器具を使って実験し、生活していた時代に発された光が今私たちのもとに届いているのですね。
彼がみたベテルギウスはどのような明るさだったのでしょう。星の瞬きのもとで、仲間たちと議論したことも
あったでしょう。本校で今熱心に行われている探究学習の大元になるような学びが幾夜も行われていたのでしょう。
それを見ていた星のひかりが、今届いている。
仕事帰りに遥か彼方の過去へ思いを馳せる、ロマンに満ちた夕暮れでした。